職場でPMSに悩む女性のリアルな声
「生理休暇が取りにくい」「理解されない」現状から見えること
「今月も、あの感じが来たな…」
体が重くて、やる気が出ない。
気づけばちょっとしたことでイライラして、
後から「なんであんな言い方しちゃったんだろう」と落ち込む。
そんな自分に、心当たりはありませんか?
PMS(月経前症候群)は、
働く女性の約8割が感じているといわれる、まったく珍しくない体のサインです。
でも実際に「職場で理解されている」と感じる人は、まだまだ少ないのが現実です。
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「生理休暇、使いたいけど言い出せないんです」
先日、サロンに来てくださったお客様が、
ぽつりとこんな言葉をこぼしました。
「生理痛がつらくても、“また?”って思われそうで、なかなか言えないんです」
「体調が悪い日は本当は休みたいけど、誰かに迷惑をかける気がして…」
この“気まずさ”や“申し訳なさ”を感じている人、
本当に多いんです。
厚生労働省の調査では、働く女性の約4割がPMSによって仕事に影響を感じているのに、
「生理休暇を使ったことがある」と答えた人は、たった6%ほど。
つまり、多くの女性が我慢しながら働いているということ。
これって、すごく切ないことですよね。
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PMSは「気の持ちよう」ではなく、ホルモンのゆらぎ
PMSのイライラや落ち込み、集中力の低下は、
単なる気分の問題ではありません。
女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の変動により、
脳内の神経伝達物質「セロトニン」のバランスが乱れることで、
感情や思考、体調にも影響が出てしまうんです。
つまり、根性や努力ではどうにもならない「身体の反応」。
それを理解してもらえるだけで、どれだけ心が軽くなるでしょう。
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“我慢する”から“理解される”職場へ
最近は、PMSや更年期など女性の健康課題を「個人の問題」ではなく、
職場全体で考えるべきテーマとして取り組む企業も増えています。
たとえば、
・社内研修でPMSやホルモン周期の知識を共有する
・健康経営の一環としてフェムケアを導入する
・相談しやすい窓口を設ける
といった動きが広がっています。
こうした取り組みの背景には、
「女性が安心して働ける環境をつくることが、企業の力になる」という考え方があります。
無理をしない=甘え、ではなく、長く働けるための工夫なんです。
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あなたが無理をしなくていい世界へ
もし今、
「体がつらくても、誰にも言えない」
「仕事を休むことに罪悪感を感じる」
そんな思いを抱えているなら、
まずは“あなたが悪いわけじゃない”と知ってください。
PMSは、あなたのせいではありません。
そして、あなたが声を上げることが、
同じように悩む誰かの“勇気”につながっていきます。
今日からできる小さな一歩でも大丈夫。
たとえば、
✔ 自分のPMSの傾向をメモしてみる
✔ 信頼できる人に少しだけ打ち明けてみる
✔ 体質改善やセルフケアに興味を持ってみる
そんな行動が、未来のあなたを助けてくれるはずです。
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自分の体と、やさしく向き合う時間を
PMSは「治す」よりも、「上手に付き合う」ことが大切です。
そのためには、まず自分の体を知ることです。
無理せず、自分をいたわる時間を少しだけ増やしてみませんか?
その小さな積み重ねが、きっとあなたを笑顔に変えてくれます✨️
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